「陽だまりの樹」 新歌舞伎座
2012年5月19日土曜日12:00 大阪新歌舞伎座 3階4列31番
キャスト
手塚良庵:上川隆也、伊武谷万二郎:吉川晃司
山犬陶兵衛:岡本健一、おせき:高野志穂
浮舟:花影アリス、勝海舟:瀬下尚人
多紀誠斉:岡森諦、ヒュースケン:伊藤高史
多磨屋成吉:長谷川純、手塚良仙:石倉三郎
上川隆也さんの演技は、テレビドラマでは何回も見ていました。「功名が辻」は、完璧に見ましたし。でも、舞台を見たのは、今回が初めてでした。上川さんの演技は、本当に素晴らしかったです。やはり、ドラマよりも、生の舞台の方がいいな、と思いました。
舞台全体としては、笑いどころがたくさんあって、とても面白く見ることができました。江戸時代には、蘭方医がかなり虐げられていたのだな、というのは舞台を見て、知りました。蘭学禁止令というのは、たしか教科書にも出てきていたかな、と思い出しました。
印象に残っているシーンは、子供が生まれる時に、手術するシーンです。舞台の上なので、どのように演じていくのかな、と思いましたが、白い布を前にかけて、その後ろで手術するという風にしていました。
場面転換のシーンでは、最初のところで、映像で、俳優さんの顔と俳優さんの名前が、映画のように出たのは、びっくりしました。舞台でこんなふうに、出たのは初めて見ました。他にも、大道具を動かしている時に、緞帳の少し前の部分で、演技している時もあり、話の流れや私の気持ちはそれほど途切れずに見ることができて、良かったです。
最後のシーンで、陽だまりの樹が、満開の桜の花を咲かせて、桜の花びらが大量に、舞台に降り注いだのは、迫力がありました。
カーテンコールは、ひとりずつ俳優さんが登場されて、横1列に並ばれました。石倉さん、吉川さん、上川さんが挨拶されました。
上川さんは、「上や下、右、左にも、皆さんから見えないたくさんの方がいて、その方のおかげで、こうしてお芝居ができますので、その方たちにも、大きな拍手をお願いします。我々は、大阪では明日が最後で、その後名古屋で上演します。時間と、お金に余裕がある方は、名古屋まで足を運んでいただけると嬉しいです」とおっしゃっていました。最後まで、楽しかったです。
それから、この舞台は、音楽もとても良かったです。最初に流れる音楽を聞いた時に、もうすでにわくわくしました。
劇場では、この舞台のDVD予約を受け付けていました。1本7,400円で、送料600円でした。あとは、座席番号で抽選がありまして、上川さんの色紙、吉川さんの色紙、新歌舞伎座のみのクリアファイルの当選番号が、ロビーに張り出されていました。私は、当たりませんでしたが。
「陽だまりの樹」の原作本をきっちりと読みたくなりました。